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小児外科医からのメッセージ

「小児外科」という診療科は、言葉の通り子どもの外科疾患を担当する診療科です。子どもは大人の体を小さくしただけの存在ではありません。子どもは成長・発達する存在であり、特有の身体的、生理学的特徴を持ち合わせておりま す。そのため、私たち小児外科医は、子どもの特性を常に念頭におき、子どもの成長発達を妨げないよう考慮して考えられた術式を高い技量を持って、的確 に行う必要があります。治療時には筋肉を含めたすべての臓器が十分に機能するように考えて治療を行わなくてはなりません。

小児外科は小児を専門とした外科学であり、私たちは子どもの胸部(心臓を除く)、頸部、腹部のほぼすべての手術治療を行っています。 1000gに満たない赤ちゃんから思春期の中学生まで、また呼吸器疾患、消化器疾患、泌尿器疾患と対象となる範囲が非常に広いという特徴があります。 そのため、日常の診療においては、産科・新生児科・小児科・成人消化器内科との連携が欠かせません。また、適切な治療を行うには多くの経験が必要です。 当センターでは、日本小児外科学会が認定した2名の指導医、2名の専門医と2名の小児外科専従医、また、日本内視鏡外科学会技術認定医【小児外科部門】の資格を持つ2名の小児外科医が診療にあたっております。

当センターでは、年間約700件(新生児手術が40から50例)と全国でもトップレベルの手術数を誇っております。その中でも内視鏡手術が近年年間400件を超え、日本の小児外科の中で内視鏡手術をもっとも行なっている施設です。緊急手術件数も年間約200件前後で、お子さまの病状に合わせ、夜間、休日の手術も必要に応じて行っています。

悪性腫瘍の子どもの治療に関しても、当センターは2013年2月に小児がん拠点病院に選定され、血液腫瘍科、放射線科、小児外科などが一同に会して、集学的な治療方針を検討しています。

外科治療を必要とするお子さまの中には、治療が必要な外科疾患以外にもその他の疾患をお持ちの方がしばしば見受けられます。生まれつきの心臓疾患、血液疾患、ぜんそくなどのアレルギー疾患、けいれんやてんかんなどの神経疾患などをお持ちの場合でも、関連する専門医との協力の下に安全に手術を行なっております。小児専門病院のため、お子さまのための各分野の専門医の他にも、さまざまな領域の医療スタッフが揃っておりますのでトータルケアを受けることができます。

私たち埼玉県立小児医療センターの小児外科医はこれらのことを踏まえ、豊富な症例、専門家集団である多数の小児内科医をバックグランドに、多くの経験と高い技術を生かして、それぞれのお子さまにとってもっとも適切な治療法を熟慮したうえで、確実な手技で治療を行っております。 十分な検討と説明を心がけ、ご両親とお子さまにとって納得のいく治療を行なっておりますのでお気軽に受診、ご相談をお願い致します。